用語の説明2006年05月30日

弁脉法を始めようとしましたが、説明するのは難しい・・・
そこで、まず用語からお話ししたいと思います。

漢方用語解説
・ 陰と陽
よく聞きますね、表と裏、プラスとマイナス、北に対する南等、物事の二面性を表します。
裏、虚、寒等が陰、表、実、熱等が陽と表現れます。
また、人体に対してエネルギーを作るところ、蓄える所、栄養滋潤作用、栄衛(えいえ)の栄が陰気、そして人体に対し推動、温煦作用、エネルギーを使う所、栄衛(えいえ)の衛が陽気となります。
・五行
物性を木火土金水の五個に分ける考え方。
木—肝—胆—筋—目—爪—春—酸
火—心—小腸—血脈—舌—面—夏—苦
土—脾—胃—肌肉—口—唇—長夏—甘
金—肺—大腸—皮—鼻—毛—秋—辛
水—腎—膀胱—骨髄—耳—髪—冬—鹹
・気
気は見えないので理解しにくい所です、元気、宗気、栄気、衛気など、動かしたり、守ったりする力です。
・臓腑
現代の内臓の感覚とずれています、
心—血脈をつかさどり舌に通じます。
肺—気をつかさどり鼻に通じます。
脾—運化をつかさどり口に通じます。
肝—調節,造血をつかさどり目に通じます。
腎—生殖、水をつかさどり耳と二陰に通じます。
など、また三焦と呼ばれ水液運行の通路、気化作用を統括するような器官も想定されています。
・虚実
状態を表します、不足の状態を虚、有余の状態を実と言います。
よく虚証体質、実証体質などの言葉を聞きますが傷寒論ではでてきません、臓器の働きや状態を「虚している」等と表現します。

いかがでしょう?
何となく判った様な気がすればよろしいのかと思います。