漢方の基礎知識2007年07月29日

今日は、お出かけ予定だったのに、雨の予報、少しバイクを動かしてあげただけでした、残念。
そんでもって、このところ少しまとめる必要が出てきたので練習にまとめてみました。
どんなもんでしょうか???
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*基本

1.本治と標治
 本は根本、本質
 標は枝葉末節

2.陰虚と陽虚
 陰が虚すると陽証に傾き熱が出てくる。
陽が虚すると陰が出てくる、故に冷えの症状が出る。
 参考、素問:陰陽応象大論篇
 そうとは言い切れないところがあることも、これは傾向を表す。

 単純に分けるのは注意

3.虚と実
 抵抗力の減退が虚
 病勢の亢進が実

4.弁証
a、八綱を決める、陰陽、寒熱、虚実、表裏
b、気血津液の状態
c、臓腑生理を考える
d、病因、病機を考える
e、経絡を考える

中医に比較して古方は理論的に別けられていないだけで、考え方は同じ

5、気
氣とは人体を構成し、かつ人体の生命活動を維持する最も基本となるもの。
氣の生成と昇降は肺脾腎により行われる。
氣が動かず結聚したものを氣結という。
元氣とは先天の精より腎にて変化し、生命活動の限度力、臓腑の氣の基礎であり、臓腑を動かし生命活動の原動力となり、三焦の働きで前進に注ぐ。
宗氣とは水穀の精微と天空の精微から肺脾により作られ、胸中に集まる。
呼吸運動を主り血行を促進させる。
栄氣とは全身を栄養し血液を化生する十四経脈中を巡る。
衛氣とは肺が主り防衛、温煦、腠理の開閉、など体温調節に関与。

6、血
水穀の精微より脾胃で作られ心にて運行する、心は全身の血脈を主る。
栄養に富んだ滋潤作用のある赤い液体、脈内を行き全身を循環する。
血が脈を離れ体内の停滞
 外傷により絡脈が傷られあふれる
 氣虚により血の固摂作用が衰える
 血熱により流れが乱れる
血行が悪くなり、臓腑経絡の流れが阻まれる
 氣虚により推動作用の低下
 氣滞により血行が阻まれる
 血寒により凝滞して血が停滞する
 血熱により煮詰められ粘滞を起こす

7、津液
人体の水液の総称、津は陽性の成分、液は陰性の成分。
皮膚や孔竅を潤し臓腑、髄、関節などを滋養する、血の成分の一つ
体の陰陽バランスを調整する。
 水湿痰飲
水液の代謝障害により生じる、湿が集まり水となり、水が積もりて飲をなし、飲が固まって痰を形成する
痰飲はすべて津液より生じ、痰は濁っているが飲は清い

*病因

8、外感病因:六氣(六淫)
風、寒、湿、暑、燥、熱(火)
 五氣:風、寒、湿、暑、燥、 素問;陰陽応象大論篇
これが病邪となるとき六淫と呼ばれる。
風:素問、風論篇・・寒を傷る
寒:素問、咳論篇・・肺を傷る
湿:温病条辨、上焦篇・・脾を傷る
燥:かさつき・・腎を傷る
熱、火:熱のこと・・心を傷る
暑:盛夏のイメージ、夏の熱邪、腠理を開き多汗となる。
  津液を傷つけ、同時に氣も失う。
  湿邪を伴うこと多し。

 六極(りっきょく):気極、血極、筋極、骨極、肌極、精極
気極、肺を傷る、久臥
血極、心を傷る、久視
筋極、肝を傷る、久行
骨極、腎を傷る、久立
肌極、脾を傷る、久坐
精極、

{ (3)陶弘景の養生法
陶弘景(AD四五六年~五三六年)は前述の葛洪の流れを汲む南北朝時代の医家・道家で仏教、儒教の影響も受けて、心身の健康には「清浄無為」が欠かせないことを説いた。
彼はその著『養生延命録』の中で、養生には「十二少」を守り、「十二多」を戒めることが大切であるとしている。「十二少」とは、少思、少念、少欲、少事、少語、少笑、少愁、少楽、少喜、少怒、少好、少悪(少く悪にくむ)の十二の養生訓である。もう一方の「十二多」とは「十二少」の逆で、多思、多念、多欲、多事、多語、多笑、多愁、多楽、多喜、多怒、多好、多悪(多く悪にくむ)の十二の養生戒を指している。
「五労は六極を生じ、六極は七傷を為す」という考え方も、陶弘景が先達から受け継いで発展させた養生への大切な訓戒である。ここに言う「五労」は五種の過労病因のことで、「久しく視れば心を傷り、久しく臥せば肺を傷り、久しく坐せば脾を傷り、久しく立たば腎を傷り、久しく行かば肝を傷る」という認識を指す。また、「六極」は六種の極度の虚損証であって、「気極、脈極、筋極、肉極、骨極、精虚」を言い、「七傷」とは七種の心身の病因であって、「宝飾は脾を傷り、憤怒・気逆は肝を傷り、過労・湿地は腎を傷り、寒邪・冷飲は肺を傷り、憂愁・思慮は心を傷り、風雨寒暑は形かたち(身体)を傷り、恐懼・不節制は志を傷る」とする。
陶弘景はまた、『導引経』よりの陰陽として、早朝などに行うべき気功法を紹介している。その中には、「鴟顧しこ(フクロウのかえりみ)」、「頓踵とんしゅ(かかとでトントン足ぶみ)」、「伸足しんそく(足をつま先まで伸展しストレッチ)」、「熨眼うつがん(目をじわっと押さえて温める)」、「摩面まめん(顔を手掌でこする)」、「乾浴かんよく(起床、就寝前に両手で全身を擦る)」などがあり、今日でも練功にこれらを採り入れ、心身のリフレッシュに活用している人も多い。
http://www.eonet.ne.jp/~seisin/index.html 心の健康と東洋医学より}

9、内傷病因:七情
喜、怒、憂、思、悲、恐、驚
 五情:喜、怒、憂、思、恐、 素問;天元記大論篇
七情は心が発し、直接臓腑を傷つける。
喜;氣は緩む・・心を傷る
怒;氣は上がる・・寒を傷る
憂; ・・肺を傷る
思;氣は結ぶ・・脾を傷る
悲;氣は消える・・(肺を傷る)
恐;氣は下がる・・腎を傷る
驚;氣は乱れる・・(腎を傷る)

10、飲食の不摂生
五味論に準じる
寒性の食品は脾胃の陽気を損なう
熱性の食品は胃陰を損なう
飲酒は脾胃を損ない、湿熱を内に生じる

11、生活の不摂生
過度の肉体疲労は氣を消耗させる
過度の心労は心血を消耗させ心神を損なう
 また脾氣を損ない脾の運化作用を衰えさせる
過度の性生活は腎精、腎氣を消耗させる
運動不足は気血運行が滞り、脾胃が衰え、氣滞血瘀を生む

*病機

12、陰陽の格拒(格:こばんで通さない)
陰盛格陽;陰寒内生
陽盛格陰;陽盛於内

13、陰陽偏盛
陰偏盛(陽虚)
陽偏盛(陰虚)
陰偏衰(虚熱)
陽偏衰(虚寒)

14、臓腑機能の衰退
正氣の不足を氣虚と言う
臓腑機能が衰退し抵抗力が低下した病理的状態
;めまい、自汗、倦怠感、手足の無力感

15、氣の機能の衰え
氣滞:流通不良、散らない、臓腑機能の低下;胸悶
氣逆:昇降無力による;嘔吐など
氣陥:上昇無力により昇清作用の低下;内臓下垂など
氣閉:入出運動の低下、鬱が心肺に影響、閉塞を受ける;咳嗽など
氣脱:外部に漏れた状態;多汗など

16、血の障害
血虚:不足により臓腑が滋養されない;視力減退、健忘、不眠、立ちくらみ
血瘀:運行の遅緩により発生;
    血色が暗紫色
    腫塊が固定性で局所が青紫色、疼痛
    舌の色が暗紫色、お点やお斑、舌下静脈の緊張
血熱:熱が入ることにより運行が加速;発熱、口渇、口苦、便秘、滑数脈
血寒:寒が入ることにより運行が遅緩する;四肢厥冷、血瘀、疼痛、腫瘤

津液との関係
・津が枯れて血が燥する
・津が不足して瘀血が発生する
・氣に従って液が脱する
・水が停滞して氣が阻まれる

17、津液異常
津液不足:口渇、尿量減少、目鼻口唇の乾燥、皮膚や毛髪の艶がなくなる
津液の代謝障害:水腫、下痢、関節の屈折困難、喘

*臓腑

18、臓の関係
・心:心は血脈を主る、心は神を蔵する
  心は脈に合し、その華は顔にあり、舌に開竅する、液は汗である、
  舌を主る、喜
  精神、生命活動の主催者、異常が起こると全ての臓腑に影響
・肺:呼吸を主り、水道を通調する、宗氣を作り心の推動作用を助ける。
  肺は皮に合し、その華は被毛にあり、鼻に開竅する、液は涕である
  志は悲と憂の二通りの解釈あり、鼻を主る、憂
  君主を助け他の臓腑と協調し氣血津液全ての調整に関わる、昇降出入
・脾:水穀の精微を生成し心肺頭目へ昇精し漏らすことなく脈内を巡らし、
  四肢末端まで筋骨肌肉を栄養し運動させている。運化、昇清、統血
  血をつつむを主る、臓腑の血は脾氣の統摂に頼っている
  脾は肌肉、四肢を主る、華は唇にあり口に開竅し液は涎である、口を主る、思
・肝:肝は疏泄を主り血を蔵す、
  氣血津液の運行と、水穀の運化作用に影響を及ぼす
  肝は筋に合す、目に開竅する、液は泪である、目を主る、怒
・腎:腎は精を蔵す、陰陽平衡の根本、腎は水と納氣を主る、
  骨を主り髄を生じ、華は髪にあり、耳と二陰に開竅する、液は唾である
  発育、成長に働き、俗に言う虚証症状は腎陽の不足症状
  津液、血の不足症状は腎陰不足の症状、耳を主る、恐

19、府の関係
脾、胃、大腸、小腸、三焦、膀胱は倉廩(りん)の本、栄の居なり、名いわく器という、よく糟粕を化し、味を転じて入出する者なり
消化管であり、腑病の多くは実証である

霊枢、営衛生会篇
三焦:諸氣を主催し、全身の気機と気化作用を統括する、水液運行の通路

奇恒の腑
脳、髄、骨、脈、胆、女子胞、蔵して出さず
 胃は水穀の海:霊枢;海論篇